河口湖だより




河口湖だより令和5年5月号

うららかな春の日差しが肌に心地よいこのごろ、お健やかにお暮らしのことと存じます。

この原稿は、四月上旬に書いています。富士河口湖道場の周辺には、新倉山浅間公園 や八木崎公園 といった桜の名所があり、両公園とも多くの観光客でにぎわっているそうです。

富士河口湖練成道場でも境内地の桜が満開となり、散歩で行き交う地元の人たちが足を止めて見物していかれます。先日は、近所の保育園の子供たちが見物に来て楽しんでいました。

さらに、境内地の花壇にはパンジーやビオラにチューリップが咲き誇っています。桜の花や花壇の花を見る人は、表情がにこやかで笑顔で会話が弾んで、心を豊かに育んでおられるようです。私たち道場員にも気楽に声を掛けて、幸福感を与えてくださいます。

先頃は、本部練成道場(飛田給)の道場員の皆さまが、菜園作業に来られまして、富士河口湖道場の道場員と一緒にジャガイモの植え付けをしていかれました。これまでも飛田給からは毎年収穫時期に芋掘りに来られていたのですが、今年は「ジャガイモの収穫だけでなく、植え付けも体験したい」という飛田給の日向光春・総務の計らいで、今回の運びとなりました。

確かにジャガイモの栽培一つでも、畑の地作りに種芋の準備や植え付け、そして除草管理に土寄せなどのいくつもの工程を経て、収穫に至ることを経験することも大切な農作業となります。自然は私たちにいろんな体験を通して素晴らしい人生観を教えてくれるのです。自然環境に恵まれた富士河口湖練成道場は、多くの人々に自然の素晴らしさを伝える役割を担っていることを、学ばせていただきました。

また、富士河口湖道場ではシイタケ栽培も行っています。今年もたくさんのシイタケが収穫されて、地元の皆さまにもお配りして大変喜ばれました。シイタケは、山からナラの木(原木)を切り出して、原木にドリルで穴を開け、シイタケ菌を打ち込んで約半年間寝かせてから、収穫ができるようになります。富士河口湖道場には所有する山林はありません。しかし地元の方が所有される山林管理に奉仕させていただく事によって、原木の供給を頂けるようになりました。心から感謝しています。

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