河口湖だより




河口湖だより令和5年4月号

合掌ありがとうございます。うららかな春の日差しが心地よい今日このごろ、皆さまにおかれましては、ますますご活躍のことと存じます。富士河口湖練成道場では境内地の梅の花が、五分咲きになりました。梅の香り漂う春の訪れを感じています。

先日、道場の菜園で道場員たちが春野菜の作付けをしていると、地元の皆さまが暖かい声を掛けていかれました。

さて、道場の菜園では、「生長の家が日本国内で推奨する食品選択の優先順位」に従って練成会において食事を提供するための、野菜の作付けに工夫をしています。富士河口湖町は寒冷地のため野菜が霜の被害に遭うことが多く、ジャガイモなどは年に一回しか収穫できませんでした。そこで今年は竹を割って、トンネル型のフレームを作る野菜の保温法を考えました。例年四月に野菜を作付けして、九月から十月にかけて収穫していましたが、今年は野菜を作付けする時期を早めることで、一年間に二回の栽培ができればと思い期待しています。

さらに富士河口湖道場の菜園では、化学肥料はほとんど使用していません。チッパーシュレッダーで灌木を粉砕したチップを、菜園で除草した草などを混ぜ合わせて、一年以上寝かせて作った堆肥を元肥として使用しています。その堆肥の中には、ミミズやカブトムシの幼虫が大量に発生します。それらが堆肥を食べて糞をする事で、完熟堆肥作りに一役果たしてくれることに感謝しています。

また道場では毎年、道場裏の天上山の林道の清掃を行っています。その際に、林道の側溝には良質の落ち葉が大量に堆積しているので、これらを持ち帰り堆肥の原料としています。このように、自然の中には手をかけることによって、人間の生活に有益となるものがたくさんあることを発見します。道場で行っている椎茸栽培もその一つで、山から切り出したナラの木に、椎茸菌を打ち込んで菌を培養して、椎茸を栽培しています。

富士河口湖道場では、所有する山はないのですが、日頃から山林管理に奉仕することで、地元の方が所有される山林を提供していただいています。その事に感謝しながら地元の方々との交流を深め、これからも地域に貢献する信仰運動を目指して、挺身してまいります。

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