河口湖だより




河口湖だより令和4年4月号


合掌ありがとうございます。富士河口湖町では、連日晴天が続いています。ですが寒冷地であるために、朝夕の冷え込みは厳しいです。この原稿を書いている時期は二月末であり、氷点下の日々が続いています。先日、河口湖一面に薄氷が張っているのを見て驚きました。富士河口湖町では  二月十日 に雪が降り、約三十センチの積雪となりました。私たち道場員は道場に備えている除雪用品を使って、雪かきに汗を流しました。ただし、境内地の雪かきをしても、寒冷地にある富士河口湖練成道場では、雪はすぐには解 けません。二月末に至っても、境内地のあちらこちらに残雪があります。さて、  富士河口湖道場では引き続きコロナ感染拡大防止のために、予定されていた全ての練成会等の行事を中止しています。 ただ、練成会に代わる行事として、早朝行事のライブ配信や行事のネット配信を盛んに行っています。どうぞ、そちらの方にご参加ください。このような状況の中で道場員たちは、以前に運び出した木材  のまき割りに精を出しています。自然を相手に生活している  と、自然から学ぶことが多いことに気付かされます。例えば、このまき割りをするにしましても、ケヤキの木は堅く、斧(おの)を振るって木に打ち込んでも、なかなか割れません。普通、まきは斧を基(もと)から末  (うれ)に向かって打ち込むとよく割れます。しかし、ケヤキの場合には、繊維が強いために、斧を末から基に向かって打ち込むと割れやすいのです。また、富士河口湖道場では、まきの種類を、使用する用途に応じて使い分けています。燃焼時間が長く熱量が多い、カシ、ナラ、クヌギ、ケヤキなどの堅い木のまきは、道場の食堂に設置している、まきストーブで使用しています。一方、一気に燃えるマツ、カラマツ、スギ、イヌシデ、モミジなどの軟らかい木は、道場の家族寮の床暖房用に設置されたウッドボイラー  で使用しています。野菜も種類に応じていろんな料理ができるように、自然の樹木もいろんな用途を教えてくれます。このような自然の教えに感謝しながら、〞新しい文明〟の基礎作りと、自然と共に生きる信仰運動に邁進してまいります。



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