河口湖だより




河口湖だより令和3年8月号

合掌ありがとうございます。昨年から新型コロナウイルス感染症のために世界中が混沌として翻弄され、富士河口湖練成道場ではコロナ感染予防のために、予定された全ての練成会等を中止する日々が続いています。

道場では、屋外で行う一斉献労日を設けて、菜園管理や境内地管理を行うようにしています。先日の一斉献労日では、菜園のジャガイモの収穫を行い、例年よりも豊作でたくさんのジャガイモを収穫しました。後日、貯蔵倉庫を拡張して、そこに一年分のジャガイモを貯蔵しています。

また梅雨に入り、雨のために屋外での作業ができないときは、作業倉庫でクラフト工作として竹箸作りや機械の整備や倉庫の整理を行います。竹箸作りでは一本一本丁寧にナイフを使って削り、紙やすりで形を整えて、バーナーで焼いて油抜きを致します。これら一連の作業工程を行うためにも、日常の中で機械の整備や道具の手入れを通して、道具や機械の機能と本質を認識することが大切だと考えます。材木や竹材、さらには草や野菜に至るまで自然は私たちにいろんなことを教えてくれるのです。

生長の家総裁谷口雅宣先生は「まず『自然観察』がなぜ必要かといったら、これは実際に自然と触れ合う経験をもたなければ、自然を感じられず、自然の美しさや素晴らしさを感じ、一体感をもつことができないからです。自然を感じるのができないのに、自然を創造された神を知ることはできません。目で見るだけでなく、耳で聴き、肌で触れ、鼻で匂うー」(〞新しい文明〟を築こう 中巻 実践編「運動の具体的展開」八三頁)と、このように示されています。今年、菜園でタマネギやジャガイモの大収穫を得ることができましたのは、作付けする人、お世話管理する人の真心が通じたおかげだと思っています。あるとき、同じ野菜の種を道場員にまいてもらいましたが、ある一列はきれいに発芽し、隣の列は全く発芽しませんでした。そのことが語り草になって、携わる道場員が丁寧に作業にいそしみ、近所の方からも称賛の声が聴かれるようになりました。これからもさらに精進努力してまいります。


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