河口湖だより




河口湖だより令和3年6月号

合掌ありがとうございます。春らんまんの候、富士河口湖練成道場境内地内の花壇には、パンジーやビオラのかれんな花が咲き誇り、道行く人々も足を止めて讃嘆しながら見ていかれます。昨年から新型コロナウイルス感染のために世界中が混沌として翻弄され、河口湖練成道場ではコロナ感染予防のために、予定された全ての練成会等を中止する日々が続いています。そのような中、先日は生長の家本部が主催した、原発ゼロ・低炭素の自然エネルギーを活用し原発ゼロ社会を呼びかける「ノンロック・リレー」が開催されました。開催初日生長の家国際本部を出発したリレーでは、生長の家総裁谷口雅宣先生が手作りされた「観音棒」のバトンがたくさんの走者に受け継がれて、無事に河口湖道場に到着しました。初日の最終走者から「観音棒」を受け取り祭壇に奉安し、感謝の祈りをささげました。その前日「観音棒」を制作される総裁先生のビデオを視聴していましたので、驚きました。総裁先生は、まきにするような木片に「観世音菩薩」の生命を見事に表現していられるのです。震えるような気持ちでお祈り致しました。

当時河口湖道場では、長い間使用していたプラスチックの箸を手作りの竹箸に取り換えるための竹箸作りを行っていましたが、ナイフで竹を削ってもなかなかうまくできないのです。材料の孟宗竹を箸の長さに裁断し、ナタで割ってナイフで削って作るのですが、どちらが根元でどちらが末(うれ)か分かりませんでした。竹の性質を理解していなかったのです。総裁先生が「観音棒」に観世音菩薩の生命を表現されているのを見て、孟宗竹をのこぎりで裁断する時に印をつけてから裁断し、ナイフで削る時には、根元から末に向かって削るように致しました。それからうまく削れるようになり、約五百本の竹箸や、料理に使う長い菜箸などを作りまして、道場で使用しています。このことから、菜園で栽培する野菜や使用する道具、材木に至る全てのものに神の生命、仏の生命が宿っている、それを生かし表現することが神の子人間の使命であることを勉強させていただきました。

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