河口湖だより




河口湖だより令和3年5月号

合掌ありがとうございます。桜吹雪舞う満開の時節となり、河口湖道場にも春爛漫の候、境内地の花壇には、パンジーやビオラの可憐な花が咲き誇り、加えてチューリップの花も咲き始め、道行く人々も足を止めて讃嘆しながら見て行かれます。昨年から新型コロナウイルス感染症のために世界中が混沌として翻弄され、富士河口湖練成道場でも新型コロナ感染予防のために、予定された全ての練成会等を中止しています。道場では練成会に変わる行事として、ネットフオーラム配信などの行事が盛んに行われるようになりました。参加者も増えて、好評をいただいています。一方で私たち屋外の献労に携わる道場員は、菜園管理の作業に精を出して、練成会がいつ再開されても良いように、ジャガイモの植え付けなど各種の野菜の種まきを行っています。また同時に、近所の方からは森林管理を依頼され、山仕事に勤しむことが多く、樹木の伐採や灌木(かんぼく)の処理整理を行っています。山から運び出した材木は、まきに加工し、ストーブなどまきを必要とされる皆さまにお分けして大変喜ばれています。自然は私たちにいろんなことを教えてくれます。境内地には、たくさんのタンポポの花が咲いています。昔から、タンポポの花は春を告げる花とされていました。タンポポの花が咲くと、冬に使用したこたつやストーブなどの暖房器具をしまい込み、夏の模様替えをするそうです。自然観察が必要となります。総裁谷口雅宣先生は『〞新しい文明〟を築こう』(中巻)の中で「まず「自然観察」がなぜ必要かといったら、これは実際に自然と触れ合う経験をもたなければ、自然を感じられず、自然の美しさや素晴らしさを感じ、一体感をもつことができないからです。自然を感じることができないのに、自然を創造された神を知ることはできません」(同書83ページ)とご教示下さっています。自然と関わることで、近所の人たちとも一体感が生まれ、自然との一体感が生まれてまいります。菜園管理の作業をしていると、散歩する人々が声をかけて下さいます。そこからいろんなことを学び、菜園管理の知恵が培われることに感謝しつつ、自然と共に生きる信仰生活に邁進してまいります。




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