河口湖だより




河口湖だより令和3年12月号

合掌ありがとうございます。新型コロナウイルス感染拡大防止のために、道場で練成会などを中止する日々が続いています。

富士河口湖練成道場では、感染防止対策を徹底した道場員たちによって、境内地の花壇にパンジーやビオラの花苗が定植されました。秋も深まるこの時期、色とりどりの愛らしい花に道行く人々も足を止めて、讃嘆していかれます。

花苗は、今年も富山県在住の生産者の方が準備して下さいました。私たちは、トラックで長野県松本市から安房峠道路を経由する高原地帯を通って行きましたが、今が紅葉のまっ盛り、同乗する職員も紅葉の美しさに声を上げて讃嘆し、喜んでいたようです。花苗を積み込んで帰りは、長野自動車道の高速道路を使って帰途につきましたが、こちらの景色は、山々の松の木が、松食い虫の被害を受けて、ほとんど枯れている状態で、私たちも胸が痛む思いで眺めて通りました。

翌日の道場員全員で行う「一斉献労日」に、みんなで花苗を定植致しましたが、富士河口湖町でも山を見ると、松食い虫の被害や、カシナガキクイムシによるナラ枯れ被害が広がっているようで心配しています。

道場では、練成会などが開催できない中、インターネットを活用したネットフォーラムが盛んに行われていますが、参加者も増えて皆さまから好評を頂いています。一日も早くコロナ感染拡大が収束して、練成会が再開されるように祈っています。

一方で、屋外で献労作業に勤しむ道場員たちは、菜園管理や野菜の収穫に精を出しながら、近隣教区から依頼を受けて、正月用の羽子板作りのクラフト工作を行いました。私たちも羽子板を作るのは初めての経験です。以前、山から切り出した杉の木を板に加工し、かんなをかけて羽子板を作りました。約二百五十枚の羽子板を作りましたが、楽しませていただきました。他にも、農機具倉庫や作業倉庫を建てたりしています。これも河口湖道場では、日常の献労で材木を加工したりして、準備していたからこそできたことです。自然の恵みに感謝しています。自然から学ぶことの多い中、これから年末にかけて、孟宗竹を切り出し、門松作りに取りかかってまいります。


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