河口湖だより






総務  岩本 

 夏真っ盛り、全国各地で連日猛暑日が報じられる中、富士河口湖町では日暮らし蝉の声が聞こえ、境内地にはコスモスの花が咲き始めました。朝夕に秋の気配を肌に感じるこの頃でございます。夏休みを利用した近隣教区の夏季練成会が道場施設で盛大に開催されました。境内地の木陰に作られたソーメン流しの設備は子供達に大好評で、大人も子供もソーメン流しをいただきながら大変喜ばれています。子供達は帰りに虫かごにカブト虫を入れてもらい喜んで持って帰ります。富士河口湖練成道場では、霊峰富士山を始めとして、大自然に恵まれた環境の中で、自然との一体感を深め、自然と共生する豊かな人生観を体感体得する絶好の場となっています。近隣教区が主催する夏期青少年(家族)練成会や、道場が主催する各種の練成会では、早朝バスで富士山五合目まで登山して、ご来光を遙拝する行事が行われます。肌寒さを憶える五合目ですが、眼下に広がる雲海から周囲を真っ紅に染めながら上がってくるご来光は、まるで別世界の中に立つ自分を感じ、神秘的な雰囲気に包まれて感動し、思わず合掌して祈ります。このご来光行事は、九月まで各練成会で行われますので、参加して一度味わっていただきたいと思います。参加された方から、日々の生活の中で神想観を行う時、それまでしっくりとしなかった祈りが、ご来光行事に参加してから、実相世界に座してる自分を実感することが出来るようになったというお便りをいただきます。今年もたくさんの方が、富士山登山に出かけていることを報じられていますが、なぜ人は、困難と思える登山をするのか、疑問に感じる人も多いと思います。自然は人々の心を解放し、豊かな人生を与え、すべては神において一体であるという真理を、理屈抜きで実感させるからから、人はあえて困難にチャレンジして、自己解放を感じるのだと思います。大自然に恵まれた利点を生かし、自然との共生を実感いただける富士河口湖練成道場の各種練成会に皆様のお越しを心からお持ち申し上げます。



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《随想》

神想観について思う       本部講師 宮本 十郎

毎日神想観をしていながらもっと実感的に

実相を知りたいものだと願っていましたが、

あるとき『静思集』(新選 谷口雅春選集)

を開いて拝読していましたら、ああこれだと

強く実感するところがありました。

それは255頁から258頁までで「神想観の姿

勢」というところでした。あれ以来事ある度

に拝読し、今は心楽しくやらしてもらってい

ます。

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