河口湖だより






総務  岩本 

 

霊峰富士山の下、新緑鮮やかな大自然に囲まれた富士河口湖練成道場、例年にも増して伸びが早く感じられる草を相手に、研修生や道場員が操作する刈り払い機のエンジン音が境内地に響き渡っています。草刈りは境内地ばかりではなく、地元の方が所有される近隣の土地にも繰り広げられ、周辺の方からも大変喜ばれています。道場員の刈り払い機操作の訓練ともなって、操作技術の向上にも繋がっています。刈り払い機操作は便利で効果的な反面、危険を伴うもので、安全を第一に正しい操作が要求されます。荒れ地となっている休耕田整理も貢献し、これから近隣農家が所有される水田周囲の草刈りや除草にも出かけてまいります。草藪の中には、私達の目を楽しませてくれる草花や、畑で栽培される野菜なども混じっていますが、あるべきものをあるべき所の在らしめることも、人間に課せられた大切な使命と感じながら、取り組んでいます。水田の中に入ると、稲苗の他にヒエやイグサがたくさん生えています。イグサは畳表として使用され、これを専門に栽培される農家もありますが、米を収穫する稲作農業では、雑草として除草しなければなりません。富士河口湖練成道場では、自然を体験することで、これらのことを自然から学び、自然の恩恵の感謝することで、自然との一体感を深めてまいります。道場境内地の菜園では初めて作ったタマネギが順調に育ち収穫期を迎えました。ホーレン草や小松菜も順調で、間引きしながら料理して、食卓を賑あわせ、皆さまに喜ばれています。大自然の恵みに感謝しつつ、自然との一体感を深め、神の子の真理を実感する河口湖道場の練成会でございます。昨年、教区主催の夏季青少年練成会では、約千匹のカブト虫をお分けして子供達に喜ばれましたが、今年も、灌木を粉砕して堆肥を作る堆肥場には、たくさんのカブト虫の幼虫が大きく成長しています。観察して自然に還元する幼虫を育てることで、自然との共生する生活を体験していただければと願っています。私達道場員一同、境内地や道場施設を浄め尽くして、各種練成会へ皆様のお越しを心からお待ち申し上げています。




随 想

水がおいしい

本部講師 宮本十郎

いつごろだったろうか。テレビのスイッチを入れると、全国の市町村でいちばん水が安いのは富士河口湖町であると言っていた。それは冬、富士山に積った雪がとけて、地下に深く溜っており、それを汲み上げて送ればよいからだと言うのである。そう言へば、朝、家を出るとき空気がおいしいと思っていたが水もまた日本でいちばんおいしい水を飲んでいることを知り、これも神さまからの戴きものと想いつつ日々を楽しく過ごしている。

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