河口湖だより






総務  岩本 

河口湖の湖畔は芝桜に色鮮やかに彩られ、五月の空に残雪残る霊峰富士山が雄大な姿を浮かび上がらせ、一年のうちで最も美しい時節となり、富士河口湖は多くの観光客に賑わっています。山に入ると秋に葉を落として枯れ木のようになっていた落葉樹も、新鮮な新緑に覆われて、小鳥のさえずりも一段と高くなって子育ての季節になっているようです。大自然の息吹に包まれて生命萌え立つこの季節、私達も神の子として新生する時節としたいものです。とはいうものの、人生にはいろんな変化も起こってまいります。私自身、献労三昧で元気に過ごして居ましたが、四月一日、急に目まいを起こして倒れ、救急車で病院に搬送されることになってしまいました。検査の結果、消化器官からの出血で、極度の貧血状況と云うことでした。繰り返しの精密検査を行い、判明したことは、私自身、五十数年前、中学一年生の時、高いところから落ちて内臓破裂の重傷を負い、小腸が裂傷して手術を受けて助かったのでしたが、その古傷付近からの出血らしいということでした。その出血も止まり、現在は体力も徐々に回復し、職務に復帰することが出来ました。入院して精密検査することで、特別な異常箇所もなく安心いたしましたが、今後は躰の摂生に努め、練成道場発展に精進努力してまいります。さて、年間で最も爽やかなこの季節、富士河口湖練成道場では、五月のゴールデンウイーク短期練成会をはじめとして、多彩なゲスト講師をお招きして各種の練成会が開催されています。練成会では参加者の神性が開発されて、奇跡的な体験が生まれて社会へと飛び立って行かれます。前総裁谷口清超先生は「われわれは、練成会に於いて、多くの人々が救われて行くのを見る度に、このような浄化作用は、(中略)「生長の家の大神」即ち「絶対なる神」の御働きの地上的顕現であると断言せざるを得ないのである」(『いのちを引き出す練成会』)と示されています。私達道場員一同、境内地や道場施設を浄め尽くして、各種練成会へ皆様のお越しを心からお待ち申し上げています

随 想

悪は無い           

本部講師 宮本十郎

 悪は無いと言うと何だか変なように聞えますがこれはとてもスバラシイ真理です。どう
してかと言えば、神は善だけをつくって、悪は造らなかったからであります。

 神さまは「エデンの楽園」と言うところに人間を置き、そこには食べておいしい木の實がいっぱいあり、人間はそこで明るく楽しく豊かに暮しておりました。或る日神が申しますには、この楽園の中には唯一本だけ食べてはならない木があり、それは善だけではなくて悪もあるという木で、その木の實を食べたらその瞬間人間は悩みがはじまって死んでしまうと言うのでした。ところがそこにヘビがやって来て言うには、「そんなことはない、それを食べてごらん、もっとすばらしくなるからと言うのでした。ヘビと言うのは全身を地につけて動き唯物の代表と言ってよいでしょう。人間はそのヘビにだまされてそれを食べました。そうしたらとっても美味しかったのですが、何とその時を限りとして人間生活に悩みと悪がはじまりました。それは神さまの言葉を聞かずに唯物論のとりこになったからと言へるのです。

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