河口湖だより






 


輝く平成二七年の幕開けとなりました。皆様方には、改めまして新年のお慶びを申し上げます。この冬は異常気象の影響でしょうか、年前から気候の変動が激しいようです。河口湖練成道場では、昨年大晦日から新年三日にかけて、恒例の新春練成会が盛会裡に開催されました。参加された皆様は、雄大な霊峰富士山の祝福を受け、多彩なゲスト講師などによる真理の講話に神性を開発されて、希望に燃えた新年の門出となりました。前総裁谷口清超先生は「われわれは、練成会に於いて、多くの人々が救われて行くのを見る度に、人間の「神性」をマザマザと見せつけられる思いがする。そしてこのような浄化作用は、現象的機構のなせる業ではなく、明らかに、「生長の家の大神」即ち「絶対なる神」の御働きの地上的顕現であると断言せざるを得ないのである。」(『いのちを引きだす練成会』)と示されています。私も光明化運動や練成会運営に長年携わりながら、痛切に感じることは、神様の運動は神が導いて行われているし、行事や練成会は、すべて神の御心の中に展開されているからこそ、数々の奇跡的体験となって現れることを実感いたします。近年、信徒の方からも感動や体験が少なくなったという言葉を耳にすることがありますが、神は常に私達を導いて下さっているのです。私達自身が神の光に対して目を閉じているから光を感じることが出来ない人が多くなっているのだと感じます。このような時にこそ、神との一体感を深め、神の子の自覚を深めることが大切です。その信仰を深める最高の場が練成会だと思います。日常の生活を離れ、観行・誦行・実践行を通して無我となり、神想観の実修・真理の研鑽・愛行の三正行に徹し信仰深化をはかっていただきたいと念願いたします。霊峰富士山をはじめとして素晴らしい自然環境に恵まれた富士河口湖練成道場。ここで開催される各種の練成会へ皆様のお越しを、道場員一同道場を浄め尽くしてお待ち申し上げます。




-------------------------------------------------------------------------------------------------------------

随 想

物質は無い   本部講師 宮本十郎

物質は無いなどと言へばおかしいようですが、多くの宗教ではこのことを説いているのであります。肉体も物質ではないか、それが無いとはいったいどういうことかと声が聞こえてくるようですがこれをもう少しくわしく言へば、物質は、肉体は心の影としてあらわれているということです。

あらわれているものはいつか消える。年を重ねて死んでゆくが、人間の本質は「いのち」ですので死なないのです。だから墓を建てたり仏壇におまつりしたりして死後もいろいろの行事をやっています。初七日とか初盆、等々。  そしてこれらをやりながらも変だと思わないのです。

それは、人間は焼いて灰となり、骨になっても死なずに生き通している。そのことをなんとなく心の底で知っているからでしょう。

『生命の實相』頭注版第一巻の九八頁に、「大乗仏教の神髄」との見出しで次のように書かれています。

物質は無い!何という大胆きわまる宣言でありましょう。しかしこの真理こそいつの時代にも大切であって、この真理がいよいよはっきりするにしたがって人間は本当の自由がえられ、自己の霊的自在性が発揮されるのであります。釈迦は三千年前にすでにこの真理を明らかにせられた。「物質は無い!」色即是空だ。大乗仏教の経文の中心となっているのは、この五字の真理につきるといってもよいのであります。(以下略)