河口湖だより





平成26年6月


自然の中に神の生命を観る

 

 花爛漫の富士河口湖練成道場、例年より多い真っ白な雪化粧に包まれた霊峰富士山が、麓の樹海の新緑と調和したコントラストの中に真っ青な青空に映え渡る。一年の中でも最高の美しい景観を見せながら多くの観光客を楽しませています。

河口湖道場でも花壇にチューリップが咲き誇り道行く人も足を止めて感嘆されています。昨年十月、球根を植え付ける時、岐阜教区の信徒の方が奉納して下さった球根の大きさに驚きながら植え付けましたが、春に咲いた花は子持ちの花でございました。普通、チューリップは、一球根に一つの花が咲くものと思っていましたが、今年のチューリップは、複数に所狭しと花を咲かせて賑やかに私達の目を楽しませてくれています。

道場では、毎年恒例の献労として、静岡県浜松市の信徒の方が所有する孟宗竹林の間伐作業に数名で出かけました。孟宗竹は一昔前までいろんな用途に利用され、重宝されたものでした。建築現場の足場材、海苔や貝の養殖など、多方面に使われていましたが、今では筍を掘る時だけ注目されるだけになり、荒れ放題となっています。人も入れない状態の竹林は、他の自然林や休耕地となった里山を浸食し、自然破壊に繋がっています。年に一、二回だけの奉仕作業では、微々たるものですが、少しでも環境保全に繋がればと思っています。整理作業が終わってから筍掘りを楽しみました。私達は親根と呼んでいますが、筍は竹林を自由自在に走る回る地下茎から生えてまいります。この地下茎と何処で繋がっているか見極めるのが筍掘りの極意です。肉眼に見えざるものを観るということを考える時、信仰生活と類似したものを感じながら、たくさんの筍をお土産に帰途につきました。

霊峰富士山をはじめとして素晴らしい大自然に恵まれた利点を活かし、自然と共生し、植樹や間伐作業などを体験しながら、人間は自然の一部であることの自覚を更に深め、富士河口湖練成道場発展に努めてまいります。道場員一同、道場を浄め尽くして、各種練成会へ皆様のお越しを心からお待ち申し上げます。


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随 想

朝の楽しみ

本部講師 宮本 十郎

 

道場では早朝行事の中で『真理の吟唱』『続 真理の吟唱』

『日々の祈り』を一カ月ごとに拝読している。

或る朝少し早く来たので

その日の章を読んでみることにした。

するとしみじみと深い霊的感動を覚えたのである。

何とすばらしいことであろうと…

明日からこれを続けてみたらと思った。

………

あれから二カ月になろうか、

静かなさわやかなしらべの時を味わっている。