河口湖だより





練成会は神の地上的顕現

 雪に閉ざされた長い冬から、富士河口湖道場も、やっと春爛漫の時節となりました。桜の花が咲き始めたのは四月半ば、道場の花壇では、大量の雪に押さえつけられていたにも関わらず、パンジーが待ちわびたように一斉に花を咲かせて目を楽しませてくれています。負けじとチューリップも土の中から芽を持ち上げて、色とりどりの花を咲かせ始めました。河口湖の春は一斉にやってくるという実感です。四月の富士山練成会の献労で、菜園ではジャガイモの植え付けが行われました。真っ白な富士山に見守られ、桜の花見をしながらの献労は、感無量の気分で携わる練成員の顔もほころびます。植え付けたジャガイモの収穫は、七月には始まる予定です。

 道場のもう一つの顔、能力開発センターでは、三月から四月初旬にかけ、三回にわたって新入社員研修会が開催されました。四泊五日の短い日程ながら、生長の家の信仰は全く経験していない青年達が、天地一切のものに感謝して、神の子として新生し、無限の可能性を確信して研修所を発って行かれました。最初は挨拶の声も出ず、ありがとうございますの声も出なかった青年達が、合掌して感謝誦行する姿に感動いたします。前総裁谷口清超先生は「このような浄化作用は、練成道場という現象的機構のなせる業ではなく、明らかに「生長の家の大神」即ち「絶対なる神」の御働きの地上的顕現であると断言せざるを得ないのである」(『いのちを引き出す練成会』)とお示し下さっています。生長の家の行事や練成会は、神様のお導きで行われているとの実感を致しました。

この時期、河口湖は最高の観光シーズンで多くの観光客で賑わいをみせています。霊峰富士山をはじめとして素晴らしい大自然に恵まれた利点を活かし、自然と共生し、植樹や間伐作業などを体験しながら、人間は自然の一部であることの自覚を更に深め、自然環境保全に尽くし、富士河口湖練成道場発展に努めてまいります。

道場員一同、道場を浄め尽くして、各種練成会へ皆様のお越しを心からお待ち申し上げます。

 

随 想

明けの明星アケノミョウジョウ

本部講師 宮本 十郎

 

お彼岸も過ぎたので夜明けも幾分早くなった。朝、家を出ると東の空にひときわ大きな星が光っている。明けの明星だ。子供の頃聞いた「アケノミョウジョウ」という何とも、さわやかな言葉のひびきが、頭のどこかに残っている。

 この時節道場では毎年のことながら高校、大学を卒業したばかりの青年達に新入社員研修会が行われている。宗教に殆ど関心を持っていない彼等が、明けの明星のまたたく下、早朝行事をはじめさまざまな研修に励んでいる。

若者達に幸せあれ。

朝夕に通るこの道、草青み

ひんがしの空、明星ひかる

平成26年5月