河口湖だより





自然の恵みに感謝!

 今年に入りまして、寒い日と暖かい日の極端な変動に戸惑いを感じながらも、暦の上では立春を迎えました。梅やモクレンなどの芽もふくらんで自然界では春の気配を漂わせています。霊峰富士山も真っ白に雪化粧した雄大な姿を真っ青な空に浮かび上がらせて見る人に大きな感動と力を与えてくれています。

富士河口湖道場では、一昨年から国際本部建築現場から切りだされた材木を、薪に加工し乾燥していた約50トンの薪を、薪ストーブ使用の家族寮に運び終え、ホッとする間もなく、次の植林作業や環境保全活動のために山に足を運ぶ機会が増えて参りました。天上山の展望台周辺の整理も依頼されて、2月の富士山練成会の献労で行う予定となっています。道場の家族寮では、薪を燃料とするウッドボイラーで床暖房していますが、早朝に火を焚く作業をしながらも、ストーブもこたつも使用しない快適な生活に、自然のお恵みに改めて感謝の毎日です。ストーブで使用する薪と焚き口の大きいウッドボイラーの薪とはおのずから異なりますが、火を焚く感性や美徳はそれぞれの人が持っているようで、楽しみながら行っています。それによって、木の持つ本質や特性も判って参ります。火は火を教えてくれるし、薪は薪を教えてくれ、そして、仕事は仕事を教えてくれるものだと実感しています。山主の地元の方と山を散策しながら、将来の夢を語りながら計画する時、自然を愛する人々が多くなってくれることを願っています。

生長の家が提唱している「自然と共に伸びる信仰運動」が具体的に表現され、更には地球環境保全へと繋がって行くことを確信いたします。国際本部の指導の下、素晴らしい大自然に恵まれた利点を活かし、人間は自然の一部であることの自覚を深め、各教区が主催する地方教区練成会と連携しながら、富士河口湖練成道場発展に努めてまいります。私達道場員一同、道場を浄め尽くして、各種練成会へ皆様のお越しを心からお待ち申し上げます。


 

随 想

使命感を持って生きるとき

本部講師 宮本 十郎

『聖使命菩薩讃偈』の中に、

たとい過去の一家一門悪業多く重なりて悟りの障りとなるべき因縁ありと雖も、

ひとたび聖使命を感得して菩薩の位に進むとき、その功徳あまねく無尽の法界に充満して、

一門家族親族縁族の面々の悪業は消滅し、すべての悪因縁は解脱せしめらる。

如何に況んや聖使命の菩薩自身の因縁をや。(中略)

それ挺身、致心、献資の功徳は、最上最尊甚深微妙不可思議なり

と説かれています。

それは、真理を伝えて相手の人に幸せになってもらう事は最高の「愛」の行為であり、「神は愛」でありますから神様からすばらしい功徳が流れ込んでくるのです。

平成26年3月