河口湖だより





総務 岩本 悟

 




総務 岩本 悟

 

全国的に今年の夏は天候不順で雨が多く、日照時間が少なかったためか、農作物の価格も高騰しているようです。また集中豪雨による水害や土砂災害が各地で発生いたしました。被害を受けられた地域の皆様には心からお見舞い申し上げます。ゲリラ豪雨などの言葉が頻繁に使われるようになったのは、地球温暖化現象がもたらす異常気象の現れと云われていますが、生長の家総裁先生が常に提唱して居られますように、地球規模での環境保全活動が求められていることを喫緊の課題として実感させられます。猛暑の夏の報道もつかの間、お盆過ぎの八月後半からは、雨も多くなり、富士河口湖でも朝夕は半袖では肌寒く感じる、秋を思わせる気候となりました。そんな中、私はこれまで総本山時代から、屋外の献労作業では、山仕事や、水田作業、菜園ではスイカを栽培したり広範囲でジャガイモを作ったりする大がかりの作業に従事することが多く、小規模で野菜を栽培したことはなかったのですが、宮本先生の指導を受けて、野菜栽培に従事することが多くなりました。畑を耕して地作りをし、白菜やキャベツ・大根など直まきします。一ミリほどの種には、それぞれの野菜の本質が込められています。しかも、同じ条件で蒔いたはずなのに、芽が出るものもあれば出ないものもあるのです。汗を流して作った畝に小さな若葉が出揃った時には、生まれた我が子を見るような気持ちで嬉しくなります。近頃では、毎朝菜園の野菜の成長を見に行くことが楽しい日課となりました。富士河口湖道場では、素晴らしい大自然に恵まれた利点を活かし、様々な体験を通して、また、各練成会の行事を通して、人間は自然の一部であることの自覚を深めてまいります。天気のいい日には、練成員が使用されるお布団を、道場の屋根に広げて日干しするなど、快適な練成会を過ごしていただけるように、道場員一同、道場を浄め尽くして、皆様のお越しを心からお待ち申し上げます。

 

随 想

四季のめぐり

本部講師 宮本 十郎

盆が過ぎると富士の麓にも秋の気配がただよって来る。

今夜、外に出てみると、草むらの中からリーリー、リーリーという声が聞こえて来た。

その声は小さく弱いが、耳を澄ますとたしかにコーロギだ。

秋が来たのだなと思う。

このあたりでは、吉田の火祭と言って日本三大奇祭といはれるお祭りがあるが、

それが済むといよいよ、秋がやってくると言うことばが聞える。

平成26年10月