河口湖だより




8月号
【自然と共に生きる喜び】

 梅雨空の中に新緑鮮やかな境内地、紫陽花も見頃です。一方七月一日、霊峰富士山の山開きとなりました。この月の短期練成会から行事の中で、早朝富士山五合目までバスで登山し、ご来光を遙拝します。眼下に雲海が広がり、東の空を真っ赤に染めながら昇るご来光の輝きは神世の世界を感じさせ、参詣者に実相世界の妙なる雰囲気を与えてくれます。私も毎回参加していますが、その度に違う光景に酔いしれています。

 河口湖道場では、環境保全の一環として、御殿場市に在住される信徒が所有される水田休耕地二十アールに昨年から稲苗を植えて貰い、草取りなどの管理作業を体験させて頂いています。今年も昨年同様、道場員を挙げて行かせて頂きました。その農家では、他に百アールもの水田を耕作して居られますが、奥さんの身内に看護を必要とする病人が出て、水田の草取りが出来ない状況をお聞きいたしました。道場ではいつも御愛念戴いているお家の大事と感じまして、練成会を開催しない日にお手伝いに行くことを決め、みんなで出かけています。慣れない作業に腰の痛みに耐えながら精を出す時、側の山林から聞こえるウグイスなど野鳥のさえずりは献労人に大きな力を与えてくれます。通常生活では忘れていた自然の恵みを感得し感動いたします。自然の中にとっぷりと浸かってみて感じる大自然の恵みの中で、携わる道場員の明るい雰囲気は、自然と共に生きる喜びの実感と受け取らせて頂きました。全ての自然を愛する気持ちの表れと深く感謝いたします。

 自然と共に生きる信仰運動生活が日々展開されている河口湖練成道場では、地域社会に貢献する生活を目指して更に精進努力をしてまいります。ご来光遙拝行事は、九月まで各種練成会で行われる当道場ならではの行事です。道場から霊峰富士山を仰ぎ、無言の説法を聴きながら素晴らしい自然環境に恵まれた道場で開催する各種練成会に皆様の参加を道場員一同、布団干しをするなど、道場を浄め尽くして心からお待ち申し上げます。

平成24年8月