河口湖だより



7月号
【神の世界は無限供給】

 青葉若葉の緑さえわたる五月の空に、霊峰富士山の雄大な姿に生命萌え立つ最高の時節となりました。季節の花に彩られ河口湖の春は一斉に訪れます。芝桜や三つ葉ツツジなど自然を染める花につられて多くの観光客が詰めかけて道路も渋滞するほどに賑やかになります。自然を愛する人々がこんなにもたくさんいらっしゃることを思う時、自然は人間の心を和らげる不可思議な力があることを実感いたします。

 この豊かな大自然を、後世へ伝えることこそ、私達人間に課せられた大きな使命と感じます。素晴らしい地球を次世代に残すため、生長の家国際本部は森のオフィス構想実現のために、山梨県北杜市に来年度移転を目指して、建設工事が着々と進められています。教職舎での生活も、バイオマス燃料を使用すると云うことで、建設現場で伐り出された材木を河口湖道場に運び薪の加工がされています。山のように積まれた材木を、四〇センチの長さに切って、連日のように薪割る人の斧を打ち込む音が境内地に響き渡ります。しかし、人力で斧を打ち込むだけでは限りがあります。木の節があったりしてどうしても割れない物もあります。薪割り機械が欲しいと思っていましたら、東京第一教区の栄える会の皆様が、御献資をして下さり、強力な薪割り機械を奉納して下さいました。節くれの材木など、割ることが出来る機械の助っ人を得て、薪割り作業が一気に加速いたしまして、大半の薪を作ることが出来ました。奉納して下さった東京第一教区の皆様に心から感謝申し上げます。加えて、地元河口湖住民の方が、個人所有の広大な山を提供して下さるという人も出てまいりまして、まさに神様の世界に於いては、必要なものが与えられる無限供給の世界が展開してまいります。神様の愛に感謝して、無我挺身する時、神性仏性が開発されます。

 素晴らしい大自然に包まれて、素晴らしい環境に恵まれた道場で行われる、各種の練成会に皆様のご参加を道場員一同、道場を浄め尽くして心からお待ち申し上げます。

平成24年6月