河口湖だより




4月号
【自然とともに生きる】

 境内地の梅のつぼみもふくらんで、自然の中には春の気配が感じられる一方で、時節はずれの大雪に見舞われて境内地は一面真っ白の雪化粧となりました。二月二十九日、朝から降り積もった雪は昼には三十センチ以上の積雪となりました。その日から始まる短期練成会に備えての道場員一同雪かきに大童(おおわらわ)、私も腰が痛くなりました。しかし今回の雪は、溶けるのも早く雪の下の草花は緑くなっているものもあり、地熱が上がって間近な春を実感いたしました。

 雪を残す道場では、短期練成会の参加者の歓声があがり、手拍子かけ声飛び交う中で、杵音高く餅つきが行われました。おろし大根や納豆を混ぜてつきたての餅を口にする練成員の顔はみんな輝いていました。

 生長の家国際本部が山梨県北杜市に居を移して、自然環境保全活動に取り組む森のオフィス計画工事も着々と進められているようで、職員住宅建設で開墾される場所から切り出される材木を、富士河口湖道場に運んでストーブなどのバイオマス燃料とするため、薪として乾燥保存することを依頼を受けました。河口湖道場では、すでに三年前から薪ストーブを使い食堂の暖房に利用していますが、必要な燃材は山の間伐を依頼されたりして無限供給されるものです。三月には、富士山や河口湖の景観が遮られるということで地元から依頼され、河口湖町の承認を受けた上で、天上山展望台周辺の間伐を行います。テングス病などに犯された桜の木などには、病気に強い品種の桜を選んで苗木を植樹し、数年後には入れ替えるようにしています。自然と共生して行くためには、常に手をかけて、観察することが大切です。自然は自然を教えてくれ、樹木は樹木を教えてくれるもので、これからも強い森や公園作りに邁進してまいります。自然と共に生きる生活の実践から本当の環境保全活動がはじまり、自然との共生が生まれるという生長の家の運動に感動いたします。

 素晴らしい環境に恵まれた道場で行われる、各種の練成会に皆様のご参加を道場員一同、道場を浄め尽くしてお待ち申し上げます。

平成24年4月