河口湖だより





自然と共に強く生きる

 

暦の上では秋になりましたが、各地で厳しい残暑のニュースが報道されています。富士河口湖道場では、境内地のあちこちにコスモスの花が咲いて彩りを添えています。朝夕は肌寒さを感じる時もありますが、昼間、日差しが強い時は真夏日を感じる時がございます。

九月までの各種練成会では、富士山五合目までバスで早朝登山してご来光を遙拝する行事が行われますが、私も毎回参加してその度に感動します。雲海広がる朝焼けの雲間から差し昇る朝日を拝する時、異次元の神世にたたずむ気持ちになって、全ての参加者が合掌して神との一体感に浸ります。後方の樹木途絶える富士山の斜面に鹿の群れが出ているのをよく目に致しますが、鹿もご来光を遙拝しているように感じます。五合目付近では森林限界に生えているダケカンバ(岳樺)の大木を目にします。風雪の影響で著しく横臥してねじれたようになっている樹形は、厳しい大自然の中で生き抜く樹木の逞しい生命力に驚かされます。世の中には、温室で育てられた野菜などを食し、暖冷房の中で生活し、日本の素晴らしい四季の恵みを感じ得ない温室人間になっている人がたくさんいます。総裁谷口雅宣先生は「食べ放題や使い捨てや過剰包装(中略)がもてはやされたのである。そして、人々が幸せになったかというと、自殺者の数は一向に減らない昨今なのだ」(次世代への決断)と示されて、自然と共に生きる信仰運動を目指して、国際本部を山梨県北杜市に移し、自然と共生する森のオフィス構想の陣頭指揮をとっておられます。森林限界に育つダケカンバのように、厳しい環境にも耐えて根強く生きる精神力を養って、自然を育て四季を感得する人を育てていきたいものだと思います。

河口湖道場では、練成員宿舎の布団を日差しが強い日に、屋根に広げて日干し乾燥を致しました。皆様に快適な睡眠をとって真理研鑽に努めて頂きたいと願っています。このように素晴らしい自然環境に恵まれた道場で開催する各種練成会に皆様の参加を道場員一同、道場を浄め尽くしてお越しを心からお待ち申し上げます。

総務 岩本悟







人生問題を解決する基本的な道

本部講師 宮本 十郎

 

先日、『神真理を告げ給う』を読んでいるとその117頁に仏典の次の聖句が出ていました。「無量の優れた方便は実相を思うより得る」と、私達の人生にはいろいろの問題に出逢うことがありますが、その時如何になすべきか…それは静かに坐って、自分のスバラシイ実相を見つめることであります。そうすると、そこにすでに解決の道が見えて来る。私も何回か実体験があることを想い出します。

これを行うには、どうすればよいか、それは日常生活の中で神を呼ぶ習慣をつけておくことが大切です。楽しい神想観をいたしましょう。


 

平成24年10月