河口湖だより





8月号
【全てに行き届く深切生活】

 七月一日、霊峰富士山の山開きが行われました。夏季の避暑地で有名な富士五湖周辺は、多くの観光客が集まって来られます。河口湖道場でも富士山登山練成や富士山五合目からご来光を仰ぐ行事が練成会行事として行われ、参加者に感動を与えています。平地では秋の花として知られるコスモスが朝顔の花と一緒の時期に咲くというのも、河口湖ならではの自然現象です。

 道場では、長年の念願であった教職舎(家族寮)建設工事が完成し、秋に結婚する道場職員の新カップルの入居が決まっています。このような吉報が聞かれ、更に後に続く人が出て、道場が活性化すれば、河口湖道場が更に発展することを確信いたします。

 生命の法則は「生長」することにあるのですから、生成化育の働きがあってこそ成就するのです。手をかけて生かす働き、創造的なはたらきの中に神の生命力が発現し、無限供給が生まれてまいります。全てに行き届く深切の生活こそ神の愛のはたらきでございます。深切というのは、人に物に事に一切のものの奥底深くあるところの生命を拝み、行じて生かすことです。真心込めて手をかければ、人は人を教え、自然は自然を教え、仕事は仕事を教えてくれます。梅雨の中休みとなった晴れた日には、道場員総がかりで練成員の宿舎の布団を運び出し、道場の屋根に広げて布団干しが行われます。流れる珠汗の中にも道場員の顔は光り輝いて、行き交う近隣の人も笑顔で声をかけて下さいます。

 富士山などの登山道路で行き交う人は、全く知らない人でも笑顔で挨拶をして相手を激励しますが、目的や心が一つになれば自他一体となりますね。自他一体は愛のはたらきですから、すべては神において一体の地上天国が実現いたします。霊峰富士山を眺望する最高の展望台、天上山の整備も進められて地元の方から称賛されるなど、素晴らしい大自然の中で開催される河口湖練成会は、自然と共に生命萌え立つ練成会です。皆様方のご参加を道場を浄め尽くして心からお待ち申し上げます。

平成23年8月