河口湖だより




河口湖だより令和2年7月号

合掌、連日世界中に新型コロナウイルス感染拡大のニュースが報道されています。ご昇天された方には、心からお悔やみ申し上げ、感染された多くの皆さまには心からお見舞い申し上げます。富士河口湖練成道場では、コロナウイルス感染拡大防止に協力するために、三月から練成会など全ての行事を中止しております。一日も早くウイルス感染が終息することをお祈りすると共に、道場では道場員が交代で終日、聖経や讃歌などを連続して読誦し、感染防止の祈願を行っています。河口湖道場では、練成会行事などが開催されない中で、菜園の野菜作り、花壇の整備、境内地樹木の刈り込みや剪定など、行事がいつ再開されても良いように環境を整えています。ツツジの花が咲き終えた頃を見計らって、境内地のツツジを一斉に刈り込みました。ツツジの木や梅の木は、花が終わると徒長枝が伸びてきます。ツツジの花は、この徒長枝を剪定してあげると、そこから秋芽を出して、来年、たくさんの花を咲かせます。梅の木も同じで、梅の収穫を終わったら、徒長枝が伸びてきます。徒長枝を剪定してあげると秋芽を出して、花を咲かせて、実をつけます。昔から「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」ということわざがあります。このように自然は私たちに、いろんなことを教えてくれるのです。

菜園では、ジャガイモなどの野菜が所狭しと生い茂っています。昨年は五月の遅霜の被害で、収穫が半減しました。作付けする時に〞どうしても早く収穫を得たい〟と思い、早く植え付けをして、種蒔きをしてしまい、失敗しました。そこで今年は、地元の方の教訓を受け、富士山に農鳥が出るのを待って作付けをしました。それが成功の要因となったのです。

総裁谷口雅宣先生がお示しくださいますように、このたびのコロナウイルス感染拡大は、自然界の営みや恩恵への感謝の心を忘れて「人間至上主義」を生きる人類への教訓として受けとめ、道場員一同、さらに強い心を持って「神・自然・人間は本来一体」との教えを肝に銘じ、コロナウイルス感染拡大終息の祈りを実践していきたいと思います。


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