河口湖だより




河口湖だより令和2年3月号

 合掌、暖冬と云われる今年の冬も立春を迎えて、残雪が残る富士河口湖町にも春の気配が深まってまいりました。河口湖道場境内地内の梅の木にも、ちらほらと花が咲き、花壇の雪の間からチューリップの芽も伸びて、春の訪れを告げています。休日に、犬を散歩に連れて行く中で、陽だまりにぽつんと咲いたタンポポの花を見つけました。タンポポの花は、昔から春を告げる花とされ、一面に咲いたら、冬の暖房器具をしまって良いとされたそうです。富士河口湖町にも、春が間近に迫っていることを実感致しました。境内地の花壇には、冬の花として、パンジーとビオラが植えられていますが、この可憐な花が、冬の厳しい中では、霜に焼けて、黒ずんで萎れたようになっていますが、日光が差して暖かくなると、途端に蘇り、可憐な花を咲かせて私達の目を楽しませてくれます。この小さな花苗の強さに驚嘆致します。私達の人生でも困難や災害に遭遇することがありますが、パンジーやビオラのように寒さに打ち勝って、強く生きたいと思います。富士河口湖練成道場は、三月から四月にかけて「能力開発センター富士河口湖研修所」となり、複数会社協賛による、新入社員研修会が開催されます。生長の家の信仰を全く経験していない新入社員の青年たちが、天地一切のものに感謝するという真理に触れて、声もかれるほどに感謝の言葉を唱えるようになり、明るく巣立っていかれます。毎年社員を派遣して下さる会社側の見解は「新入社員で辞める人が少なく、離職率が低い」と「挨拶や感謝の言葉が多くなる」とのことです。そしてそれが、新入社員を研修所に送り込む要因となっているそうです。このような浄化作用は、道場という現象的機構の成せる業ではなく、明らかに「生長の神」即ち「絶対なる神」の御働きによると云わざるを得ません。今年の新入社員を迎えることが楽しみです。道場では、素晴らしい大自然に恵まれた利点を生かし、自然と共に生きる信仰運動に更に精進努力致します。


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