河口湖だより




河口湖だより令和2年12月号


合掌ありがとうございます。秋も深まり朝夕すっかり冷え込んで、山の紅葉も色鮮やかに私たちの目を楽しませてくれています。新型コロナウイルス感染予防のために、富士河口湖練成道場では、三月から予定されていた練成会など全ての行事を中止しています。道場境内地の菜園では、秋野菜の収穫が終わり、境内地の花壇の花は、パンジーやビオラに植え替えられました。花の株間には、チューリップの球根が道場員の手によって植え付けされ、来春が楽しみです。このようにこれから寒い時節となるために、菜園や花壇の冬支度と共に、道場の暖をとるために、ストーブやウッドボイラー用のまきの準備も欠かせない冬支度の一つとなっています。

富士河口湖町では、近年、山林に松食い虫やナラ枯れ病が発生し、枯死する樹木が増えていると報道されています。私も河口湖町森林組合に行き、その状況を聞き、処置についての指導を受けました。「病原菌に侵され枯れかかった樹木は、伐採して焼却するのが良い方法だ」と聞かされ、道場では、運び出してまきに加工して利用するようにしています。それによって、ナラ枯れ病や松食い虫の被害抑制につながればと思っています。河口湖道場の所有する山はありませんが、近隣の方から山の管理を依頼されていますので、自然を生かしながら、まきや椎茸栽培ができるので助かっています。自然は私たちにいろんなことを教えてくれます。

自然を生かすとは、自然を放置することではありません。自然に手をかけることによって、学ぶことが多くあります。野菜は野菜を教えてくれますし、樹木は樹木を教えてくれる。そして、素晴らしいお恵みを与えて、私たちを生かしてくれています。自然は人間や全ての生物を生かしてくれていることを実感しながら、日々献労に邁進致します。霊峰富士をはじめとして、素晴らしい大自然に恵まれた河口湖道場において、一日も早くコロナ禍による感染拡大が終息することを心からお祈りし、皆さまとの再会を楽しみにしてさらに精進努力してまいります。




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