河口湖だより




河口湖だより令和元年6月号

富士河口湖練成道場の境内地には、タンポポの花をはじめとして、数多くの草花が萌え立って本格的な春の陽気に包まれています。境内地の菜園ではジャガイモの植え付けや、春野菜の種蒔きなどが盛んに行われています。地元の方から管理を依頼され広大な菜園となったために、近隣教区にも野菜作りの体験をしてもらい、四月には東京第一教区・山梨教区の皆様にジャガイモの植え付け、大根やキャベツの種蒔きをしていただきました。夏休みには青少年練成会がそれぞれの教区主催で開催されますが、参加される子供達には収穫の体験をしてもらうことになっています。道場菜園では、有機栽培を心掛け堆肥づくりが盛んに行われます。山林を管理して山積みされる灌木はチップに粉砕し、菜園などで除草した草は踏み込んで堆肥を作ります。堆肥作りの主役は、ミミズやカブト虫の幼虫など、土の中に住む微生物で、チップや草・生ゴミなどを土に変えて肥えた堆肥を作ってくれます。人間の力では、チップや草・落ち葉などを土に変えることはできないので、ミミズや幼虫に感謝しています。今年も素晴らしい野菜が収穫できることを考えると、まさに生長の家が提唱している、神・自然・人間は一体だということを実感致します。山の管理、畑の耕作など、手をかけることによってのみ、自然は自然を教え、仕事は仕事を教えてくれることを体感体得しながら献労に勤しむこの頃です。霊峰富士山が見守る菜園では、六月から玉葱の収穫も始まります。六月の自然体験練成会では、この収穫も含めて菜園管理の体験が中心となり、カブト虫の幼虫がたくさん生息する堆肥場の小屋とキュウリ・ゴウヤなど蔓野菜を育てる棚を竹を組んで作ります。先日、道場員総出で静岡県浜松市まで行って、竹林整理をして間伐した孟宗竹を運んで来ました。その竹を利用して棚や小屋を作ります。大自然に恵まれた利点を生かして様々な自然体験をしながら、神・自然・人間の大調和を目指した信仰運動を更に構築してまいります。


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