河口湖だより




河口湖だより令和元年10月号

八月二十六日、富士吉田市の北口本宮冨士浅間神社と諏訪神社の両社で毎年行われる“吉田の火祭り”の神事は、多くの観光客が参集して盛大に行われました。例年この火祭りを境として秋の訪れが実感されるのですが、今年は残暑が厳しく道場員も汗をにじませながら、菜園管理に頑張っています。

今年はナスやキュウリ・カボチャなどが、例年より不作に終わりましたが、日照不足の異常気象と共に、蜂や蝶などの昆虫が異常に少なかったことが不作の原因だったようです。花が咲いて昆虫によって受粉され、果実や実野菜となって成長するのですが、カボチャやトマトなどが着果しても、すぐ落果する現象が見られました。昆虫によって受粉され、立派な果実野菜が育つ現象を観察して、改めて神様の創造される自然界の神秘さを実感致しました。それでも、河口湖道場の広い菜園では、練成参加者が食されるには充分の野菜が収穫され、食卓を連日賑わせて喜ばれています。夏野菜はいささか不作でしたが、これから秋野菜栽培に向けて、邁進してまいります。この時期日本列島には、相継いで台風襲来が続き各地で台風被害が報道されていますが、これも神様の成せる御業、九州生まれの私は台風のことを〞海の掃除屋さん〟と呼んでいました。養殖業などの大量の餌の投与などで、海底には腐敗した沈殿物が堆積して、赤潮などが発生する原因になっているともいわれています。しかし台風で海が荒れて高波が起こることによって、海が海底からかき混ぜられます。そして沈殿物が一掃されます。海に潜って海を楽しんでいた私は、それを実感しました。河口湖道場で開催される自然体験練成会では、自然の恵みに感謝しながら、九月はカブト虫が生息する堆肥場のチップの入れ替えをして、この夏カブト虫が羽化しなかった原因も究明したいと思います。十月の自然体験では、椎茸栽培の原木の切り出し、菜園では玉葱苗の植え付けなどを行う予定です。皆様のご参加を道場員一同心からお待ち申し上げております。


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