河口湖だより令和7年6月号
天地万緑が渦なす折から、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。富士河口湖練成道場も暖かい春の陽気に包まれて、タンポポなどの花が所狭しと咲き誇っています。霊峰富士の雪解けも進み、山肌に“農鳥”が見えます(農鳥とはこの時期に富士山の七~八合目のあたりに現れる鳥の形をした残雪の事です)。地元の農家の方は農鳥を農作業を開始する目安にして、野菜などの種まきや植え付けを行われます。
富士河口湖道場の菜園でもジャガイモなどの植え付けを行い、土壌改良のために大豆とヒマワリの種まきが行われました。
さらにつる性野菜用トンネル支柱も設置しました。今年は以前から育てていたゴーヤやヘチマに加えて、さまざまな種類のつる性野菜を育てる予定です。
また富士河口湖道場の境内地ではシイタケの栽培も行っており、たくさんシイタケが収穫されたのでご近所にお配りしたところ、大変喜ばれました。
実は約10年前に静岡県の信徒の方から孟宗竹の株を分けていただき富士河口湖道場の境内地に植え付けていました。それが順調に育ちまして、竹林が出来上がりました。この数年タケノコが収穫できるようになり、先日もタケノコがたくさん出ていたので鍬を用意してタケノコ掘りに行ったのですが、前日の夕方には、たくさんタケノコが生えていたのに昨晩の内に誰かが掘ってしまった後でした。正直驚きました。そして現場に残されていた足跡から、イノシシの仕業だと判断しました。
以前私は長崎総本山と富山教化部にいた時期にイノシシの被害を受けたことがあります。せっかく育った農作物が食い荒らされるという苦い経験をした事がありますが、よもや富士河口湖町でイノシシの被害に遭うとは思っていませんでした。対策を考えなければなりません。
さっそく富士河口湖道場周辺の住民の方々からイノシシや鹿の出没情報を得てきました。これからイノシシや鹿の被害に遭わないための柵をこしらえるなどの対策を講じます。
現在富士河口湖練成道場では練成会開催を中止していますが、幾つかの制限を設けた上で、日帰りの対面行事を行っております。本誌六頁に掲載された注意事項をご確認の上、お申し込みください。
末筆ですが、梅雨入り前の変わりやすいこの時季、くれぐれも体調に気を付けてお過ごしください。
(2025年5月6日)