河口湖だより




河口湖だより令和7年3月号


東風吹く季節、寒い中にも春が近づいているのを肌で実感いたします。皆さま、どのようにお過ごしでしょうか。

 2月になってもほとんど雪が降らず、連日晴天続きで冬らしからぬ日が続いています。霊峰富士の頂上のあたりはうっすらと雪の綿帽子をかぶっているのですが、平地にはほとんど降雪がありません。

 そのような晴天が続く中、道場員たちは、斧(おの)を使用したまき割りに精を出しています。まず昨年、生長の家本部練成道場(飛田給)から切り出された材木を、数回にわたりトラックに満載して道場に運びました。その材木をチェーンソーで40センチの長さに切りました。それから斧を使って割って、まきにします。そして道場のまきストーブやウッドボイラーに使います。最初はうまくまき割りができなかった道場員も、まき割りを続けていると、上達してうまくまきが割れるようになっていきます。

 さらに道場の菜園でこれからいろんな野菜の作付けをする予定となっています。そのため、耕耘機などの機械の整備が念入りに行われています。道場にはいろんな機械がそろっていますが、農閑期に行う機械の整備は大切な作業となっています。ちゃんと手をかけていれば、農繁期には大きな力となってくれます。

 私が富士河口湖練成道場に赴任して約17年たちました。その間、地元の農家の方々にいろいろな手ほどきをしていただきました。そのように地元の方々と接していると、生長の家総本山時代に、地元の農家の人たちが手ほどきして下さった事が懐かしく思い出されました。農業の経験が無い研修生たちがなれない手つきで農作業をしている姿を、最初は笑って見ていた人たちが、いつの間にか自ら出向いて来て教えて下さったものです。その結果、今の農作業の基礎が出来上がったように感じています。

 あの生長の家総本山時代から、今日まで多くの研修生たちが、農作業を通してさまざまな気づきを与えられて、道場生活を卒業していかれました。それらの人々を思い出す時、懐かしくてうれしい思い出が走馬燈のようによみがえります。

 現在、富士河口湖道場では、練成会を開催していませんが、幾つかの制限を設けた上で、日帰りの対面行事を開催しています。本誌の注意事項をご確認の上、どうぞご参加ください。

 末筆ですが、余寒の折、くれぐれもご自愛くださいませ。