河口湖だより




河口湖だより令和6年3月号


合掌ありがとうございます。

 昨年末から今年の新年にかけて暖かい日が続き、この冬は暖冬と思われていましたが、二月五日、富士河口湖町は突然の大雪に見舞われました。六日の朝には富士河口湖練成道場でも約三十センチの積雪となり、道場員は全員総出で、一日中雪かきに追われました。

今年は、正月早々、石川県能登地方に大地震が発生し、多大な被害をもたらし、被災された多くの人々は、現在も復旧作業が行われています。この上に、大雪まで降ったら大変だろうと雪かきをしながら案じていましたが、北陸地方の雪の被害は少なかったようで安心いたしました。

 しかし、大地震から一カ月以上も、復旧作業に取り組んでおられる皆さまのご苦労には心が痛みます。

 地震や津波、さらには大雪・台風など、大自然の力に驚かされますが、私たちは、ただ恐怖するだけでなく、この大自然に調和して感謝することが大切だということを教えられます。菜園で育まれる野菜、山々で伸びゆく樹木など、全ては大自然の恩恵でありますから、自然に感謝して貢献する生活を心掛けていきたいと思います。

 道場では、未だ練成会等の行事再開の目途は立っていませんが、道場員は皆さまとの再会を楽しみにして、境内地の献労で、菜園を耕し、野菜の種をまき、たくさんの野菜を育てています。館内清掃に心を込めて勤しんで磨いています。全ては、練成会参加者を迎えるために行う所業となっています。少し、暖かくなって春になれば、必ず多くの皆さまが来て下さると信じております。

 先日の大雪で、道場正面に聳える霊峰富士にも、雪化粧が施され、真っ白になって雄大な姿を浮かべ鮮やかな姿を見せてくれています。河口湖駅付近には、たくさんの観光客がカメラを向けて、富士山の鮮やかな姿にシャッターを押す姿が数多く見られます。境内地の雪かきに汗をかきつつ、皆さま方にも雪をかぶった美しい富士山の鮮やかな姿を見ていただきたいと思いながら道場員一同みんな頑張っています。皆さまとお会いしてお目にかかれる日を楽しみにしています。