河口湖だより




平成26年8月


総務 岩本 悟

梅雨の長雨と共に境内地や山の木々の新緑も一層鮮やかになってまいりました。小鳥のさえずりも高くなったような気が致します。境内地に設けたカブト虫の飼育場では、灌木を粉砕したチップ中からたくさんのカブト虫が羽化して出てまいります。繁殖するためのカブト虫の家も手狭になって増築を考えています。

昨年世界文化遺産に登録された霊峰富士山は、七月一日が山開きでございます。富士河口湖練成道場で開催される各種練成会では、七月から早朝バスで富士山五合目まで登山してご来光を仰ぐ行事が行われます。私も毎回参加していますが、行くたびに感動いたします。眼下に雲海が広がり、朝焼けと共にご来光を拝する時、まるで別世界にいるような神世の実相世界を実感して思わず合掌して歓声が上がります。自然に日本国の実相顕現と世界の平和を祈ってしまいます。毎回登山するたびに景観を変えて迎えてくれる富士山は、日本人の心であり、世界文化遺産に相応しいものだと言えるでしょう。富士山のご来光は九月の練成会まで行われます。

道場では、七月の夏休みになると、近隣教区主催で行われる青少年家族練成会(仮称)が相次いで開催されます。素晴らしい大自然に恵まれた河口湖は、自然と融和し、神性を開発する絶好の機会でもあります。

先ほどのカブト虫の生態を観察出来るのもその一つですが、一昨年でしたか、孟宗竹を削ってみんなで作ったマイ箸を現在でも使用している子供がいるという話を聞きましたが、手をかけたものは心に残るものです。私も十年来使っています。今年も、ソーメン流しや標高千七百メートルの三ツ峠山登山など計画されているそうですが、どんなドラマが生まれるか、携わる私達も楽しみでございます。

素晴らしい大自然に恵まれた利点を活かし、人間は自然の一部であることの自覚を更に深め、河口湖練成道場発展に努めてまいります。道場員一同、道場を浄め尽くして、各種練成会へ皆様のお越しを心からお待ち申し上げます。



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随 想

朝のよろこび  本部講師 宮本 十郎

毎朝、家を出て思うこと、それは空気がおいしいと言うことである。

神さまの浄化の力、そして富士山や裏山の木々から出る酸素のためであろう。

道場までのわずかな歩みの中で立ち止って深々と息を吸うことがある。

この頃は夜明けが早いため小鳥やウグイスの声もしきりに聞こえて来る。