河口湖だより




河口湖だより令和2年6月号

合掌、世界中に新型コロナウイルス感染拡大のニュースが広まっていますが、ご昇天された方には、心からお悔やみ申し上げ、感染された多くの皆様にはお見舞い申し上げます。

富士河口湖練成道場では、コロナウイルス感染拡大防止に協力するために、三月から練成会など全ての行事を中止しております。一日も早くウイルス感染が終息することをお祈りすると共に、道場では終日、道場員が交代で聖経や讃歌等を連続して読誦し、感染防止の祈願を行っています。総裁谷口雅宣先生は、生長の家機関誌五月号の中で「私は、今回の新型ウイルスによる感染症の拡大は、私たちが人間至上主義によって、動物たちとの間にあった自然な距離を撤廃し、不自然な距離にまで近づいていることに対する〝警鐘〟だと感じるのであります。自然を自然のままにしておかずに、欲望をもって引き寄せ、徹底的に利用する、あるいは利用しない部分は粗末にかなぐり棄てる。そういう〝古い文明〟が進めてきた生き方をやめ、「生命を礼拝し生命の法則に随順して生活する」必要がある(中略)今回の感染症が教えていることの一つは、これだと思います。また、それが私たちが目指す〝新しい文明〟の方向であることを、ここで確認したいのであります」とご教示下さっています。私たち人間が、人間至上主義の生活によって、自然を破壊し、自然の秩序を破壊した生活を戒めなくてはならないということです。

河口湖練成道場では、本来の目的である人間神の子の自覚を多くの人々に自覚せしめ、神性を開発するという啓発活動を推進する中で、自然との関わりを献労作業を通して、体感体得し実感していただいています。四〇アールもの広い菜園では、ジャガイモなどの野菜が順調に育ち、練成会が再開される日を待ち望んでいます。

この度のコロナウイルス感染拡大は、自然界の営みや恩恵への感謝の心を忘れ、「人間至上主義」を生きる人類への教訓とも受けとめ、道場員一同、更に強い心を持って、「神・自然・人間は本来一体」との教えを肝に銘じ、コロナウイルス感染拡大の終息の祈りを実践して行きたいと思います。


のページの先頭へ