★以前所有していたということで、独断でトライキングのいいところを書いてみます！★

どこから見てもクラッシックなスタイル、セブン並に地を這う低い車体、美しい造形のVツインエンジン、剥き出しのエキゾーストパイプ、ワイヤーホイール＆バイク用の細いタイヤ 、サイクルフェンダー、つるんとしたリア回り、荒々しい排気音、ナンバーは後ろだけでいい（３輪だから）

低回転ではツインのドコドコとした鼓動が心地よく、高回転まで”ドゥルルルルゥ〜”と怒涛の加速で突き進みます。また基本的に丈夫なので、メンテのされてきたエンジンは年式や走行距離を気にすることなく楽しむ事ができる 。

頑丈さを売りにしているだけあり、相当走りこまれ（数万ｋｍ）乗りっぱなしだったと思われる車両でも、足回り等の表面の錆を落とせば、中身は全く問題無いしっかりした状態 である可能性が高いです。エポキシコートされたフレームは塩剤にも強いようで、フレーム自体の構造も必要以上に頑丈な造りになっていることがわかります。丈夫なエンジンと合わせて、ユーズドカーを安心して手に入れられる理由の１つ だと思います。またフレームや足回りにとくにストレスがかかるところが無いように見えます。 入手後、１度手を入れれば消耗品以外、長い間ほぼメンテナンスフリーで乗り続けられるのではないかと思います。

３輪車の税金は安いです。同じような扱いで保険も安いです。パーツに関しては、車体部分はなんとかするしかありませんが、エンジンやファイナルケース部分はグッツィ専門店から 古いモデルの純正パーツまで問題無く入手可能。ミッションはトヨタ製が多数ですからこれも問題なし。その他は、別のキットカーやバイクからの流用もできるでしょう。

３５５ｋｇの車重に（６０〜９０馬力）ですから、十分に速く気持ち良く走ります。絶対的なスピードや限界はセブンには及びませんが、体を左右に傾け、ひらりひらりとコーナーを走り抜ける瞬間に「ピュアスポーツカーだ！」と感じます。

エンジンも車体も構造がシンプルなので「手を入れてみようかな。」という気になります。他のキットカーのものや（車用に比べ）安価なバイク用のパーツも流用できますし、３０年以上ほとんど変わらず造られてきたＶツインエンジンですから、その間に研究しつくされたエンジンパーツは、１つ１つがその効果が絶大であり取り付けにより激変する為、モディファイにハマ ります。これまた古いエンジンから現行まで、同じパーツで同じ効果が得られます。（車で言えばミニのＡタイプエンジンと同じ感覚です）

全長３ｍと大変小さい車ですが、存在感はどんなスーパーカーや高級車にも負けません。セブンの３倍くらい目を惹きます。初めて見た人は金縛りになります。バイクなのか車なのか、新しいのか古いのか、公道を走っていいのか、後ろのタイヤは無いのか ・・・・・。子どもに人気なのはもちろんですね。また レアなわりには日本では知名度があるようで話題性があり、あちこちで声を掛けられます。 車好きにもバイク乗りな方にも興味を持たれます。

★残念なところ★

• ヒーターがないこと
• イギリスからパーツをとるのは・・・無理かも・・・
• グッツィのパーツは少し高価