河口湖だより




河口湖だより令和6年5月号

合掌、ありがとうございます。

 年明けて、1月は暖冬を思わせる陽気に恵まれ暖かい日が続きました。元日早々、石川県能登地方に大地震が発生し、今なお復旧作業が続けられています。多大な被害をもたらし、被災された皆さまには心からお見舞い申し上げます。

 2月なりまして例年の通り、冬の季節に戻りまして、寒い日が続き雪に見舞われる日が続きました。4月になって、霊峰富士の山肌には、雪解けと共に、農鳥が浮かび上がり農作業にも拍車がかかり、ジャガイモやキャベツ、ネギ等植え付けまして菜園もにぎやかになってまいりました。

 地元の農家の方たちは、富士山に農鳥が現れる時期が、菜園や水田に耕作時期の目安とされておられるようで、一斉に農作業が始まったようです。富士河口湖練成道場ではシイタケ栽培も行われていまして、小雨降る日に作業倉庫では、ナラの木にシイタケ菌を植え付ける植菌作業が行われました。約50本の原木に穴を開けてシイタケの駒菌を打ち込みます。約3年間寝かせてからシイタケが収穫できるようになります。作業に携わる人たちは皆初めての経験でしたが、収穫時期を楽しみにして植菌作業を楽しく行いました。

 富士河口湖練成道場では、道場が所有する山はないのですが、ナラの木を提供してくださる地元の方たちの協力がありますので大変助かっています。

 道場ではコロナ禍の影響もあって、練成会等の行事は、未だ開催されていませんが、一日も早く練成会が再開される日が来ることを待ち望んでいます。現在でも浄心行や先祖供養祭の主だった行事は開催して、参加してくださる人もいますが、行事の全面再開を待ち望んでおられます。

 先日は、台湾地震が起こったことが報道されていましたが、このような自然災害が再び起こらないように心から祈っています。

 4月になって、あちこちから桜満開の声が聞かれ、本格的な春の訪れを感じます。富士河口湖町は高地のために桜満開とはなっていませんが、河口湖畔の桜も開花して、多くの観光客でにぎわっています。道場境内地の桜は五分咲き程度で、これからが楽しみです。


(2024年4月6日)